表情の豊かさと自分に合った英語の発音

表情の豊かさと自分に合った英語の発音
by Chiharu スミス英会話大津校

「なんて表情豊かに話すんだろう!」
私が中学二年生の時に、アメリカ・ミシガン州の中学校で出会った生徒達を見て初めに思ったことです。”I LOVE Leo (Leonard DiCaprio)!”、キスのジェスチャーと満面の笑顔で自分のロッカーに貼ったレオナルド・ディカプリオの写真を見せてくれた女の子は、私のホストシスターの友人でした。(当時、映画「Titanic」の影響で、ディカプリオが人気絶頂でした。)

滋賀県大津市中学生海外派遣プログラムに参加し、私と一緒にランシング市へ来ていた大津市の中学2年生17人と、そのホストシスターやホストブラザー達と過ごした5日間は、カルチャーショックを体感しながら、自然に新しい事を学べる本当に面白い時間でした。私がこの時に出会ったアメリカに住む14歳のみんな。戯けた顔、あきれ顔、ふざけ顔、驚いた顔、悲しい顔、喜んだ顔、緊張した顔、怒った顔など、どれもが眉毛の上げ下げと目玉の動かし方、頬の動きと口の開け方を駆使した表情で、十人十色。こんなにも色々な表情と感情のこもった話し方に出会ったのは生まれて初めてでした。

日本の中学校に入学してから英語を学び始めた私は、他の教科と同じように単語を覚え、スペルや文法を丸暗記してテストに備えていました。英語という言語を「教科の一つ」と思い込んでいたのです。そんな私も、生きるために英語を使っている同世代の子たちに出会って以来、英語で生活したいと思うようになりました。ホストシスターやその友達が、あんなにも楽しそうに、そして活き活きと自分を表現しているのを目の当たりにしてしまったら、何もしないわけにはいきません。

どうやったら、あんなに楽しそうに話せるのだろう?ビックリした時には、本当に驚いた顔で表現しないとつまらない!じゃあ、ビックリ顔てどんな顔?不満を伝えるなら、ブツブツと文句を言うだけではなくて、ちゃんと口を尖らせて言わなければ伝わらないんだな!眉間にシワを寄せたほうがいいのだろうか?つまらなさそうな顔、楽しそうな顔、悲しい顔など、色々な表情に合った言葉一つ一つの音の出し方、発声時の口の開き具合、舌の位置などについて考えながら、鏡の前で英語を声に出して言う練習するようになったのは、海外派遣から帰ってすぐのことでした。

Really?(ほんとに?)

この単語一つをとっても、後尾を上げて言うのか下げて言うのか、はたまた初めを伸ばしてから後尾を下げていうのかで意味が変わります。その音の違いに加え、相手に伝えたい意味に合った表情を作りながら何度も鏡の中の私に対して問いかけます。REALLY???
はたから見ると、ただの変な中学生なのですが、私にとっては真剣勝負だったのです。私も、ホストシスターのように自分を表現出来るようになりたかったから。あんな風に、活き活きとお喋りしたかったから。

北米映画やドラマを観ていると、多くの役者の表情が豊かな事に気づきませんか。英語を話している日系アメリカ人やカナダ人の表情と、日本で日本語を話して生活する人々の表情をじっくり観察してみると、口や目の開き具合や頬の動き、眉の動きに違いがあります。顔の色々な部分の動きを大きくすればするほど、私好みの発音が出来ることに気づいた時は本当に嬉しかったのを覚えています。

誰もが皆、独特の話し方で話し、生まれ故郷の香りが残るアクセントも、その人の個性として素敵なものです。私は、14歳の海外派遣体験以来ずっと、私自身が発声していて気持ちの良い音探しに夢中です。時には、好きな役者の台詞を真似てみることだってあります。会話力と表現力というのは、きっと、一生掛けて磨いていくものなのだろうと思います。活き活きとお喋りを楽しめるように、そして人と話をしている時の自分が、自分らしいありのままの姿でいられるように、これからも表情と発音の研究を続けていきたいなと思っています。

Chiharu スミス英会話大津校